子どもたちには、自分が進みたいと思える方向を見つけ出し、
自分を活かしていきいきと仕事をして生きていってほしいと願っています。
しかし、自分の進みたい道を決めるのは容易なことではありません。
時に、迷ったり、投げやりになったり、あきらめてしまったり。
ただ、私たち大人が子どもと向き合うときに大切にしたいことがあります。
それは、誰もがもっているわくわくして動き出さずにいられない原動力のようなもの
「わくわくエンジン」を一人ひとりから見つけだすということ。
とかく、私たち大人は、「何になりたい?」と質問し子どもの未来に”ゴール”を設定したがります。
でも、大切なのはなりたいものがわかることよりも、
一歩を踏み出す勇気や自信をもって進むことができるよう、自分の本心に気づくこと。
わくわくエンジンは、一人一人の心の中にあるものです。
素直に楽しかったり、夢中になったり、大切にしたいと思うもの。
わくわくエンジンを見つけた子どもは自分自身を信じることができるようになります。
それは、他者が「こうあるべき」と言う枠にはめようとする自分ではなく、本当の自分だから。
解放されたように明るい笑顔になって、
のびのびと、主体的に行動していくようになります。
失敗してもへこたれても、くじけてもやり直せる
理屈抜きの絶対的なパワーが生まれてくるのです。
私たち大人は、一人ひとりの子どもからわくわくエンジンを引き出し、
認めていくことをしなくてはなりません。
それは、教育環境に恵まれた家庭に生まれた子どもであっても、
恵まれない環境に生まれた子どもであっても同じこと。
一人ひとりすべての子どもに未来があって、人生があるのですから。
キーパーソン21は、2000年の設立以来、
学校、教育施設、企業、行政、地域の皆様と連携し、
子どもたちが自分を見つめ、今を生き、未来をつくる力の育成に力を注いでまいりました。
さらなる、これからの10年は、一人ひとりの可能性を丁寧に引き出し
自分を活かして生きていけるように、
「集団」のキャリア教育から一歩踏み込んだ「個」へのキャリア教育に力を入れてまいります。
「親が子に」「先生が生徒に」そして「地域の大人が地域の子どもに」。
子どもを取り巻く大人たちがこれまで以上に柔軟にダイナミックにつながりながら、
一人ひとりの子どもの中にある可能性を本気でひきだす教育を進めてまいります。